材料の自動供給ロボット
- 01開発の目的
- 開発の目的は、タクトを落とさずに、作業者の負担を軽減することです。
作業負担低減のためのパワーアシスト開発(下記)は保留になっているので 材料を持ち上げる回数を減らすことで、負担低減を行うことにしました。 - 02ロボットの動作環境
- 当社の材料は1200℃、鍛造の際にはスケールと呼ばれる金属の酸化被膜の粉が発生し、小さなスケールが空中に舞います。ロボットの動作環境としては、望ましくありません。
そこで、エアーシリンダーやロボットに熱が伝わってこないように断熱板を使用し、またスケールが可動部分に入り込まないようにロボットにカバーをかけています。 - 03コンベア設置
- 当社のエアードロップハンマーは、特注で、フレームの内側が抜いてあります。 この抜きにより、製品の搬送コンベアを、エアドロップハンマー中に設置することが できました。
- 04製造タクトとメンテナス
- 製造タクトは、自動供給ロボットが導入される前並みのタクトにまでなりました。 メンテナンスとしては、スケールによるロボットの不具合は今のところありません。 ロボットが動くためのレールは摩耗が激しく、定期的なメンテナンスが必要です。
自動バリ抜き機
- 01開発の目的
- 開発の目的は、従来は人で行っていたバリ抜きを自動化し、省人化することです。
- 02開発後のライン体制
- 従来は3人で1ラインを受け持ち、30分ごとに、 鍛造・バリ抜き・その他の作業を行っていたのが、 今回のロボットにより2人で1ラインを受け持ち 30分ごとに鍛造・その他の作業に変わり、作業負担の低減にもなりました。
自動検査機
- 01開発の目的
- 省人化と、検査精度の向上の為。カメラを使用するので、目視では気づきにくい、形状上の不良品などを見つけ出そうとしています。
- 02解決が必要な問題
- 検査機の価格や、検査スピード、設置面積など、課題はまだまだあります。
パワーアシスト
- 01開発の目的
- 作業者の負担軽減の為。
- 02開発連携
- 平成18年~21年に、産学連携で大学との共同開発を行いました。
何度も試作を繰り返しましたが、パワーアシストが、作業者の鍛造の動きに追随できずに、開発を保留としました。 - 03後継機
- 作業者の全体の動きをアシストするという考え方から、製品を持ち上げる回数を減らすという考え方に変えて、材料の自動供給ロボット(上段記)を開発しました。また、新たな業者さんと一緒に、新たなパワーアシストの打ち合わせをしています。
集塵サイクロン
- 01開発の目的
- ハンマー鍛造は大量のスケール(塵)を発生させます。清掃しようにも、従来の清掃機器では目詰まりを起こし、連続使用ができませんでした。 そこで、集塵機の開発を行いました。 しかし、思ったように塵が集められず、開発を保留にしています。
- 02後継機
- 発生源から直接吸引するのは保留にし、①発生をそもそも減らす方法の検討と、②スイーパー(乗用型の掃除機)で清掃に励んでいます。